酒井道一作 桜町中納言

公開日:2017-04-10

酒井道一作 桜町中納言(31.4×23.8cm)桜町中納言とは、平安末期の歌人で公卿、本名は藤原成範(ふじわらのしげのり)自宅の庭に多くの桜を植え愛でたたことから、桜町中納言の愛称で呼ばれた人です。もともとは「光琳百図」に収載した光琳画に基づく図様で、酒井抱一がいくつものパターンで描き、生前発行した作品集「鶯邨画譜」にも登場する画材です、弟子の鈴木其一が描いたものが次の写真(千葉市立美術館)です。2つを比べて見ると其一の作品が大きい(116.8×49.8cm)こともあってより緻密に厳しく描かれ、画面に緊張感があります。道一の作品はほのぼのと昔話の挿絵のようです、左の桜の幹の部分も擬人化され酔っぱらった人の足にみえます。飾るなら道一の作品の方がいろんな話の花が咲きそうです。