酒井道一作 菊

公開日:2017-10-10

酒井道一作、菊 菊の花びらの輪郭が、墨一色とおもいきや、金泥でたらし込みがほでこされているのが、シミ抜きしてもらって初めてわかりました、なかなか芸が細かいですね。添え木として立てられた竹の枝は、琳派の描き方より南画的で当時の南画の隆盛を感じさせます。明治8年発行の書画一覧の番付け表で、1段目トップの大家は、福島柳圃(是真の弟子)、これも一段目で名家で坂田鷗客、藤堂凌雲、目加田芥菴、横山雲安など今では誰も知らない画家ばかりで、美術館の学芸員でも代表作すら答えられないのではないかと思います。幕末、明治の南画の大流行は今から考えると不思議でたまりません、生活様式の変化や西洋化なども影響しているとおもいますが、人が良いと言っていいるから良いと判断したのが人が大勢いたと思われます。何事も自分の目で判断したいものですね。