並木恒延作 春雪

公開日:2016-03-10

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今から10年ぐらい前でしょうか、上京した際、東京羽村市にある並木さんの仕事場を訪れたことがありました。春雪(4F)は、その時に絵の中に気にいらないところがあるという理由で並木さんから直接いただいたものです。はっきり言ってどこが気にいらないのかは私にはわかりません。題名のシールも付けていただき京都の表具屋さんに頼んで、和額にしてもらいました。ちょうど今の季節なので出して掛けました。椿の花に湿り気を帯びた雪が積もって、冬の名残と春が同居しています。椿と言えば修二会、修二会いえば糊こぼしということで、3月になり試別火~惣別火、奈良の知人が和菓子(南無観椿)送ってくれました。お薄(松井菁人作)椿皿(山本英明作)以前は萬々堂でしたが形を変えて情緒が無くなってしまったので、近年は中西与三郎のものです。

若狭小浜に神宮寺があり、お水送りという行事を行っています。季節になると、ラジオやテレビで若狭に春を告げる伝統の神事(仏事なのに)と声高に言っています。東大寺の修二会は今年で1265回目ですが、神宮寺のお水送りも東大寺に呼応して同時に1265回も同時にやっているのでしょうか?東大寺は華厳宗、神宮寺は天台宗、修二会は連行衆によって行われ、連行衆は華厳宗の末寺から選ばれます。神宮寺の僧侶の中に連行衆に選ばれた人でもいるのでしょうか!私には宗旨が違う神宮寺が勝手にやっているとしか思えません。中世~近世になって二月堂縁起が世間に広まり、その中に書かれている、全国の神様が修二会に呼ばれた際、遠敷明神が魚釣りをしていたため遅参し、そのおわびに水を送ったという話が有名になりすぎ、近世になって新たに出来た行事にすぎないと思います。もっともらしい話を、何回もすると嘘でも本当になってしまうのでしょうか。