並木恒延作  春の高嶺

公開日:2016-04-10

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この作品、春の高嶺(7.5cm×10.5cm)は河口湖から見た富士を桜と共に、富士と背景は金粉で、咲き誇る桜は、伏せ彩色を施したアワビの貝で、研ぎ出し蒔絵の技法を使って見事に描いています。私は常々、その地方にはそれぞれの文化の芯になるものがあると思っています。富士が日頃見える所に住んでいる人であれば、富士が文化の芯ではなかろうか、標高が高く姿が美しく綺麗で、季節ごとの変化に富んでまさしく日本一。やがてはのそ気高さが富士山信仰にもつながり、人々は講をつくり信仰から観光へと変化し新たな富を生み出した。北陸で富山は、やはり立山ではなかろうか、海越しに見る立山の表情は雄々しくて美しい。石川は何と言っても加賀前田の100万石、幕府の目を欺くためとも言われているが莫大な金を浪費し比類なき文化や風俗を生み出た。私は住みたいとはけして思わないが、旅人として文化を見たり、体験したりしに行くには良いところだと思います。福井で若狭の方は、結びつきからいっても京の都が文化の芯ではないだろうか、鯖街道に代表されるように、海産物や交易品を持っていきそれと交換するように文化や風俗を若狭にもたらした。当地、越前はどうかいわれると、私は芯になるも理解しています。福井が何をやってもパッとしないのもここに根源があると思うのですが、あえてここでは書きません。みなさんも、何かお考えください。